ペンシルバニア大学インターナショナルプログラム 最終フェーズ

医療法人社団ヒロ横浜デンタル院長の高橋 浩です。

8月の下旬から9月の1ヶ月一昨年前から参加している根管治療のプログラム、ペンシルバニア大学インターナショナルプログラムに参加してまいりました。今回は自分の中で、新しいマテリアルの実験と、文献の抄録に重きを置いて実習をしてまいりました。今年新しくは仲間になった藤野先生からの質問もたくさんあり、回答を頂くのも今回の使命の一つでした。

アメリカの教育システムは本当にユニークです。日本とは違い、発言しないものは参加しているとみなされません。また、意見を言うもの、熱意のあるものはどんどんと引き上げてくれます。日本と違うところは、やる気がなく発言しないものは引き上げてくれることはまずありません。日本は先生が当てたり、ついて来れなくても引き上げてくれますが、アメリカの場合助けを求めない限り引き上げてくれることはありません。

アメリカ。。。私はあまり好きな国ではないのですが、私が好きな部分は、基準に満たなくても情熱があれば必ず答えてくれること。言葉の壁があっても、たとへ恥をかいたとしてもぶつかってくる人間に対しては、非常に暖かいです。

私の従兄弟に片目の視力を失った人がいます。日本ではパイロットの免許を取ることができません。彼は、飛行機の夢を諦めず渡米しました。彼は教授に呼ばれ、教授のプライベートの飛行機の助手席に乗せられ言われました。” なぜ飛行機の免許を取らない?” 従兄弟は” だって片目が見えません。障害者は飛行機の免許は取れないとみんなそう言ってます。” 教授は言いました ”それは事実ではない。この世に本当に不幸なことが2つある。事実と意見の違いを知らないこと。もう一つは自分のやりたいことが解っているのに言い訳をして実行しないこと。片目でもアメリカは飛べるんだぞ。そこがアメリカなんだ。”  従兄弟は事実を調べ見事飛行機の免許を取得。現在ボーイング社の初の障害者テストパイロットとしての道を歩んでいます。

このインターナショナルプログラム。2年前企画に合格するのも厚い壁でした。この企画に応募する前に、従兄弟に相談したところこの話を彼はわたしにしてくれました。”浩兄ちゃん、アメリカは熱意が大事なんだよ。メールや手紙でやりとりしてないで、直談判!” 。。。本当に伝わるものですね。 担当のアメリカ人のコリー先生は言いました。” あなたを受け入れない理由があるの?学びたいんでしょ?”  とてもあっけなかったのを覚えております。

夢を眼の前で諦めてしまう人が、私の周りにも本当に多いです。事実と意見の違い。。。これも恐ろしいですね。

このような機会をいただいたペンシルバニア大学のキム先生、スタッフの皆さん、家族の皆、本当に感謝いたします。

 

 

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