こんにちは、歯科医師の生澤です。
先日届いた雑誌に面白い記事がのっていたので、ご紹介したいと思います。
神奈川歯科大学学長 佐藤貞雄先生が書かれた”ヒトはなぜ歯ぎしりをするのか”という記事です。
”動物にとって噛むという行動は、攻撃性の表現であり、敵に遭遇するという最大の不安ストレスに対して、攻撃的に噛むことでストレスを発散している。人間の場合、攻撃性は、大脳新皮質によって抑制され、ストレスは精神領域に蓄積される。人間は睡眠中に歯ぎしり(ブラキシズム)をすることでストレスを発散し、健康を維持していると考えられる。咬合を中心とする歯科医学が生体にとって重要なのはこの点である。咀嚼器官の本来の役割が、ストレスの発散にあるとすると、歯ぎしり(ブラキシズム)という強大な筋力に対応した咬合のあり方を構築することもとても重要である。”
先生は多数の論文の実験データをふまえながら、このように述べられています。
なるほど~。ストレスから歯ぎしりをするというふうに理解していましたが、ストレス発散し、健康を維持するために歯ぎしりをするのですね。
歯ぎしりしていいんですね。とはいえ、歯ぎしりにお困りの方、夜寝るときにはめるマウスピースをお作りしていますので、ご相談ください。