こんにちは。歯科医師の堀です。
早いもので藤本研修会も5回目が終わってしまいました。今回は偶発症への対応、外科的歯内療法について学んできました。
通常の根管治療では改善が難しいケースや、偶発的に起こってしまった穿孔や器具破折といった症例にどう対応したらいいのかについての基礎的な知識と治療法について。
そして再確認したことは、すべてに通じる診断力の大切さ。病名としては同じでも部位や状態によって診断し、さらに患者さんにとって一番有益な方法として治療を選択してもらえるようにしていかなければいけません。
また全ての治療に関して
「無菌的な環境下での治療と、その環境の長期的な維持を得る」
ことが大前提であるということ。
口腔内は細菌の巣窟です(人の唾液には1ml中に1億個の細菌がいるといわれています)。もちろん全てが虫歯や歯周病、根尖病変の原因菌ではありませんが….
根管治療は特にその細菌との戦いですから長時間の治療で患者さんには大変なところも多々あるかと思いますが、初心を忘れず、常に丁寧な治療を心がけていきたいと思います。