お口の中の粘膜にできる炎症や潰瘍を口内炎といいます。
一般的な痛みを伴う口内炎。原因は過労やストレス、胃腸障害、ビタミン不足、口腔内の乾燥などと言われていますが、はっきりした原因は解明されていないそうです。
それから、歯科治療の時、麻酔の注射をして治療することが多いと思いますが、注射の針の痕に口内炎のような潰瘍ができてしまうこともあります。
これは、局所麻酔薬に含まれる血管収縮薬が原因かもしれません。麻酔をある程度の時間、その場所にとどまらせて効かせるため、麻酔薬には血管収縮薬が含まれます。そのため、一度麻酔をするとしばらく麻酔がその場所で効いてくれるのですが、血管収縮薬が効きすぎて麻酔をうった場所の血行が阻害され、口内炎のような潰瘍をつくってしまうことがあるのです。
口内炎は通常、1~2週間で治りますが、痛むし、しみるし・・・気になりますよね。
他には、ウイルスが原因のウイルス性口内炎もあります。ヘルペスウイルスが代表的ですが、これは抗ウイルス薬での治療が必要です。ヘルペスウイルスは、体内にとどまるので、過労や睡眠不足、体調を崩した時など、免疫力が低下すると活性化するのです。
忙しい年末、体調管理して、楽しい年末を過ごしましょう! (高野)