5月23日~26日まで、世界歯内療法学会が有楽町にて行われました。昨日まで朝から晩まで参加して吸収してきました。今も興奮さめやらぬ状況です。
初日はプレコングレスコースとして、私はRECPROCの開発者であるDr.Yaredの講義と実習とSAFの講義をききました。これは、神経のある空洞を広げながらきれいにする道具で、新しいコンセプトに基づいているので、日本では注目されています。(欧米ではすでに使われている道具です)
Yared先生は、金属の特性や治療成績など論文などを交えて説明してくだいました。1999年に開発してもはやOld to me.と聞いたのは、びっくりです。しかし、それが日本とアメリカとの根の治療の質の差と言い換えることもできるかもしれません。
今回世界中の講演も聞けて、新しいことがいっぱいありました。一口に根の治療といっても、色々な方面の研究があり、根の中に侵入してしまったばい菌を取り除くという行為がいかに難しいかということもよくわかりました。下の写真は、歯の神経が根の中でどのような走行をしているかをしめしたものです。それぞれがこのように複雑な形なら、根の治療は確かに難しいはずです。しかし、そのばい菌と対峙すべく、世界のendodontist(歯の根のスペシャリスト)が日々研究や診療をこれからも続けていくでしょう。根の治療で苦しむ患者さまのために。次の大会は3年後の南アフリカで行われます!!