2013年2月9・10日 高橋登先生ダイレクトボンディングセミナー

なかなか予約がとれないことで有名なセミナーです。予約受付日を待ち構えての登録。その人気ぶりに納得の講義・実習でした。このセミナーで学んだことを明日からの診療に取り入れていきます。

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ダイレクトボンディングとは、歯に直接白いプラスチックを貼り付ける治療法のことです。コンポジットレジン(CR)というプラスチックの材料です。型どりがいらず、一回で治療が完了します。 金属の詰め物のように、形を整えるために歯を多く削らなくてすみます。あまりむし歯が大きくなければ、金属の詰め物より優れている点があります。それは、咬むときの力に対して、歯の抵抗する力が、金属よりも天然の歯に近い状態になるということです。従って、プラスチックの詰め物が歯と一体となって、咬む力に抵抗するのです。 今回のセミナーでは、よりクオリティーの高いプラスチック材料(プレミスTM)をレイヤリングといって、何層にも重ねて詰めていく手法を学びました。前歯では、歯の透明度にもよりますが、最大で5層も重ねていきます。複雑なので、色の配置の仕方をマッピングして絵に残します。ブログでも紹介しましたが、最終的には、水で濡れていないのに濡れているような光沢がでます。また耐久性も普段使っている材料よりも、より天然の歯に近く、歯と同じようにステインがつくので、詰め物としてめだちにくく、光沢が長続きするということでした。つまり、よく詰め物の外側のラインが茶色い線になりやすいですが、そういうことがおきにくいということです。 その特性は、 色調と形を再現しやすい 変色や着色しにくい安定性―均一に磨耗し、光沢が持続 優れた研磨性―ポーセレンの様な深みある輝きを実現 象牙質には天然歯の色を再現するため遮光性がある などです。 初日に奥歯の詰め方の練習と、2日目に前歯の詰め方の練習をしましたが、どちらも深みのある色合いを作り出すことができ、模型の歯で詰めたのにもかかわらず、そこだけ本物の歯のようにできました! ヒロ横浜デンタルではこの材料とシステムをさっそく導入していきます。 こちらの材料はプレミスといいます。